市民の側から裁判員制度の情報発信などを行う「裁判員ネット」(代表・大城聡弁護士)が17日、制度開始から6年になるのを前に東京都千代田区でフォーラムを開いた。裁判員経験者で歯科医師の古平衣美さん(42)は、「犯罪を人ごとではなく、身近に考えるようになった」と意義を語った。
裁判員制度は2009年5月21日に始まった。最高裁によると、今年3月末までに約5万8000人が裁判員・補充裁判員に選ばれた。
古平さんは10年6月、殺人未遂事件の裁判で裁判員になった。「最初は自分の結論が正しかったのか悩み、その後は裁判員になった意味を一生懸命考えた」と振り返った。
外国人被告の裁判に通訳として同席する中国籍の天海浪漫さん(54)は、裁判員制度の開始とともに「日本司法通訳士連合会」を立ち上げた。「裁判を傍聴すると誤訳もある。法廷通訳に特別な資格が求められていない現状は問題で、国家資格にするべきだ」と訴えた。
参照:時事通信
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