2014年6月30日月曜日

「法曹養成に大きな意味」 法科大学院出身弁護士招きシンポ

 京都産業大と立命館大、龍谷大の法科大学院出身の若手弁護士3人が、自身の経験をもとに法曹養成のあり方を話し合うシンポジウム「法曹と法学教育の未来」が28日、京都市内で開かれた。

  3人は、三輪記子弁護士(京都弁護士会)、小谷成美弁護士(大阪弁護士会)、鈴木穂人弁護士(鹿児島県弁護士会)。法曹を目指したきっかけや日常業務などについて個別に報告した後、パネルディスカッションで法科大学院の意義や課題を議論した。

 三輪弁護士は「書面作成など実務的な実習を取り入れた法科大学院の教育は、法曹養成に大きな意味がある」と強調。小谷弁護士は「司法試験対策にとらわれない教育が弁護士業務の基礎になった」とする一方、「学生の金銭的な負担が大きいことなど、制度として解決しなければならない問題点もある」と指摘した。

 シンポでは法曹界の現状も話題に。約6万人の人口に対し、弁護士が4人しかいない奄美大島で活動している鈴木弁護士は、司法制度改革で増加した弁護士数を話題にし、「供給過多といわれるが、地方でまったく数が足りていないのは問題だ」とした。

参照:産経新聞

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