2013年8月19日月曜日

性暴力被害、支えの場…各地に「センター」次々

 性暴力の被害者を支援する動きが広がっている。

 警察と医療機関、民間団体が連携するワンストップ支援センターが各地に相次いで設立され、子どもの被害者を救う民間独自の取り組みも始まった。

 「女子高校生が集団で暴行された」「20歳代の女性が帰宅途中に襲われた」

 東京都の民間団体が昨年6月に設立したワンストップ支援センター「性暴力救援センター・東京」には、今年5月までの1年で延べ2768件の相談が寄せられ、103人が来所した。「周囲に相談できずに一人で抱え込んで、学校や会社に行けなくなる人もいる。被害に遭ったのに逆に自分を責めてしまう被害者に、『あなたの責任ではない』と最初に伝えています」。同センターの平川和子事務局長(66)は、そう話す。

 同センターでは、支援員約30人が交代で24時間、電話相談を受ける。提携する産婦人科に緊急避妊などの処置をしてもらうほか、警察への届け出や告訴、事情聴取にも同行し、裁判にも付き添う。本人の状態や希望を踏まえ、精神科医や弁護士の紹介もする。平川事務局長は「被害者の精神的ダメージは大きく、どこに行って何をすればいいか、とても自分では調べられない。被害直後から寄り添うことで、負担を軽くすることができる」と話す。
 
参照:読売新聞

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