2012年12月6日木曜日

横浜弁護士会:「神奈川」への変更せず 議案また否決「名称は文化、歴史」

 横浜弁護士会は4日の臨時総会で、「神奈川県弁護士会」への名称変更を審議したが、可決に必要な3分の2に満たなかった。「横浜」の名称を継続するか「神奈川」を冠するかは、長年にわたって意見対立が続く。同会で名称変更の議案が否決されたのは、01、03年に続き3回目。


 執行部が、県内全域の弁護士が所属しているのに、横浜市の弁護士だけの組織と誤解を与えるなどとして、変更を提案した。

 横浜弁護士会は1880年に「横浜代言人組合」として設立、1893年から地裁や地検に合わせ現在の名称を使用する。会員約1300人のうち、横浜市内の事務所に籍を置いているのは約6割。

 臨時総会では、賛成派と反対派の意見が激しくぶつかった。反対派は「名称は文化であり歴史。横浜弁護士会は先輩が延々と築いた基盤の上に立つ」と主張した。1083票のうち名称変更賛成は684票に上ったが、可決要件722票に38票足りなかった。会員から「神奈川弁護士会」や「かながわ弁護士会」に変更する案も提案されたが、いずれも否決された。

 都府県名を冠さない弁護士会は横浜以外では金沢と仙台のみ。神戸弁護士会は99年に兵庫県弁護士会に、名古屋弁護士会は05年に愛知県弁護士会に名称を変更している。

参照:毎日新聞

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